『遠いあの長い日を振返って』
執筆:りゅうこうじ(ミュージシャン) |
『その渦中』
執筆:藤原 江理奈(フォトグラファー) |
『恋の面積を求めなさい』
執筆:batayam(ばたやん) |
『ロマンティックに行こう!』
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『会食のゆくえ』
執筆:水島己(風待茶房 編集) |
『乙女チックが止まらない』
1989年に出版された『C-C-B MEMORIAL 寝たふり』で、『Romantic―』のメインボーカルとして突然指名された笠はその大プレッシャーに、いくら練習しても歌詞が覚えられず、ノイローゼになりかけたと記されている。仮ボーカルの入ったテープを何千回、何万回と聴いたそうだ。それだけ、この曲にかけた熱い想いがあった。そんな中、TVドラマ『毎度おさわがせします』(TBS系)の主題歌に抜擢され、「うっそぉおーっ!」とメンバーがうなるほどの売り上げを記録。このドラマ、性への好奇心で頭いっぱい胸いっぱいの高校生らが繰り広げるちょっぴりエッチな騒動に頭を抱える大人たちの絡みがたまらなく新鮮であった。男の子が股間に熱いものを感じたとき、♪ティンティロリン♪と効果音で可愛らしく表現するのも印象的である。話を戻して……『Romantic―』はこのドラマ人気に比例して、当時の超人気歌番組『ザ・ベストテン』(TBS系)でも第一位を獲得。さらに、番組の通算100曲目の1位ということでC-C-Bの人気を後押しするかのように盛大に祝福された。 『C-C-B MEMORIAL 寝たふり』で、松本隆はこう語っている。「『Romantic―』があんなに売れるなんて思わなかったし、売れたあとでさえ、業界スズメたちが"あんなの一発屋だよ"って騒いでたからね。とりあえず、ぼくもくやしいからさ、めいっぱいこの野郎たちを応援してやろうと思っちゃってね。はっと気がついたら最後までつきあって、って気がする」と。そして、彼らは『Romantic―』後も続々ヒット曲を生み出し、"一発屋"で終わることはなかった。80年代ド真ん中に生きた彼らは、原色ブーム(C-C-B現象を私はそう呼んでいる)を巻き起こし、世の女性たちを魅了し続けたのだ。 80年代を代表する名盤といえる『Romantic―』。曲が始まると飛ばしまくりのシンセ音が鳴り響く。冒頭からエロスを掻き立てるフレーズ。「♪長いキッスの途中で―」。歌詞は、男目線で描かれた一夜のメイクラブ。友達の領域(エリア)からはみだしてしまった関係。青いハイヒールを履いた女。女から遊びなの?と聞かれる状況。されど、男は胸が苦しくなるほどに女を愛してしまったことがわかる。男は言葉では答えずに抱いた手に力を込める。「愛している」と言葉にすることができないって? こ、これは! どう解釈しようとしても、行きつく先は禁断の恋。「♪壁のラジオ しぼって」とはホテルにあるラジオのことだろう。そうだ、これは不倫だ。男には妻がいるが、青いハイヒールを履いた女を愛してしまった。恋焦がれる想いを必死に押さえつける(女から見ると)ズルイ男の心理状態を表しているのだ。とてつもなく切ないオトナな恋。これは私なりの勝手な解釈ではあるが……。
執筆:竹村真奈(タイムマシンラボ/ガーリー編集長) |